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            等級考試

            日語能力考N1真題模擬訓練

            時間:2025-02-19 14:28:09 等級考試 我要投稿
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              読解·文法 (200點 90分)

              問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1·2·3·4から最も適當なものを一っ選びなさい。

              川に上流と下流があるように 、われわれのくらしにも上流 ( アップストり一ム ) と下流 ( ダウンストリーム ) がある 。 栓をひねると出てくる水の來るところは上流であり 、 流しに捨てた水の行く先は下流である 。 米 、 肉 、 魚 、 野菜 、 電気 、 ガス 、 石油 、 こういったく らしに必要なものを供給するところが上流であり 、臺所で出る野菜くず 、 便所の屎尿 、 こういった邪魔物をほうり出すところが下流である 。

              ①われわれは 、 例外なく 、 下流より上流の方を気にする 。 上流が汚れ 、 亂れると 、 水や食 べ物がまずくなり 、 危なくなり 、くらしの楽しみが減り 、 からだが傷つけられやすくなる からである 。 上流にく らべて 、 下流に対する関心はゼロといってよいくらいうすい 。 目の前においておくと嫌なものを 、 見えないところ 、遠いところに持っていくだけで 、 もう 、すっかりその存在さえ忘れてしまう 。( ② )自家 用車を運転している入は 、 気楽な気 分で歩行者や自転車族に排気ガスを吹きつけているのだが 、そのことを意識している人は ほとんどいない 。 これなど下流に対する無関心の典型である 。

              それでも 、 昔 、ずっと昔だと 、 上流と下流は 、 両方ともくらしのすぐそばに一緒にあっ て 、誰の目にもその様子がよく見えていた 。 食べる肉がつい一刻前( 注1 )までは庭を走りまわっていた鶏であったり 、 野菜くずが庭のすみの穴に埋められ 、 しばらく後で堆肥( 注2 )になり畑に使われるといったことが 、ありふれた風景であった 。 この當時だと 、 上流は自然と自分で 監視していることになったし 、 自分は下流に 関心がないといっても 、 少なくとも家族の中の一人がそれを始末していることは目にしていた 。 だから 、③直接手をつけなかった として も 、 下流の狀態は 、 まちがいなくみんなが知っていた 。

              ④上流と下流が両方ともそばにあるということは 、 自分の生活の上流が他人の生活の下流 であるということである 。 それはまた 、 自分の下流が他入の上流であることでもあった 。 だから 、 そういう時代 、 人 は ( ⑤ ) 生活をしていた 。飲み水を汲む流れのすぐ上でおしめ( 注3 )を洗うことは 、 いくら田舎でもつつしまれていたし 、 食べ頃の野菜に下肥( 注4 )をまくことは 、 絶対にしなかった。 お互いにそのような知 恵を働かしあって 、 人は生活を作ってい た 。

              ところがやがて 、 都市と農村がわかれてきた 。 そして都市では 、 上流と下流が見えにく くなってきた 。それは都市生活の一つの大きな特徴だった 。

              都市が大きくなるにつれ 、 都市のこの特徴は度が進んでいった 。⑥ 実際今では 、 自分の家 の水道から出る水が 、○○ 川の △△ 取水口から入る 、あの濁りのある水だという実感を持っ て水を使っている人はいな いだろう 。関心の大きいはずの上流のことさえ 、 都市では 、 小 學校の教科書と社會見學で見るだけになっている 。まして下流に屬するごみや下水のこと となると 、⑦それは観念の世界のことでしかない と言っ て過言でないだろう 。 それが現代の都市生活における " 下流 " の位置である 。上流も見えないが 、 下流はそれ以上に見えない というのが 、 現代の都市生活の特徴なのである 。

              ( 吉村功 『 ごみと都市生活 』 による )

              ( 注1 ) 一刻前:時間的に少し前 、 先ほど

              ( 注2 )堆肥:肥料

              ( 注3 ) おしめ:おむつ 、 赤ん坊の大便や小便を受けるために體に當てる布

              ( 注4 ) 下肥:人間の大便や小便を用いた肥料

              問(1) ①われわれは、例外なく、下流より上流の方を気にするとあるが、その理由として正しいものはどれか。

              1.上流の存在を忘れてしまっているから。

              2.下流は見えないところが多いから。

              3.上流が汚れると被害を受けるから。

              4.下流はありふれた風景だから。

              問(2) ( ② )に入れることばとして適當なものはどれか。

              1. たとえば 2.そのうえ 3.それから 4.ところが

              問(3) ③直接手をつけなかったとあるが、例えばどのようなことか。

              1.鶏の肉を自分で料理しないこと

              2.野菜くずを自分で埋めないこと

              3.上流を自分で監視しないこと

              4.下流を自分で見に行かないこと

              問(4) ④上流と下流の例として適當な組み合わせはどれか。

              1.上流:水道の栓下流:臺所

              2.上流:排気ガス下流:自家用車

              3.上流:鶏 下硫:野菜くず

              4.上流:堆肥下流:畑

              問(5) ( ⑤ )に入る適當なものを選びなさい。

              1.上流を気にしないで

              2.下流を気にしないで

              3.上流を気にしながら

              4.下流を気にしながら

              問(6) ⑥実際今では、自分の家の水道から出る水が、○○川の△△取水口から入る、あの濁りのある水だという実感を持って水を使っている人はいないだろう。とあるが、この文で筆者が言いたいことは何か。

              1.都市と農村とで生活が異なってきたこと

              2.上流のことがわからなくなっていること

              3.水を使っている実感がなくなってきたこと

              4.自分の使った水がどこへ行くかわからないこと

              問(7) ⑦それは観念O世界のことでしかないとあるが、それはなぜか。

              1.生活の中では、下流のことがほとんど見えないから。

              2.都市化によって、川の水がだんだん汚れてきたから。

              3.現代の都市では、上流より下流の方に関心が高いから。

              4.學校で子供たちに上流のことをあまり教えていないから。

              問(8) この文章によると、現代の都市の人々の上流と下流に対する理解はどのようなものか。

              1.上流についても下流についても同様によくわかっている。

              2.上流についても下流についてもまったくよくわからない。

              3.上流のこともわかるが、下流のことはもっとわかっている。

              4.上流のことはよくわからないし、下流はもっとわからない。

              問題II 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1·2·3·4から最も適當なものを一つ選びなさい。

              「ドン」という鈍い音がしました。手近な窓から外を確かめてみましたが、別に異常はな いようでした。臺所へ飛んでいきました。ちょっとこげ臭いような匂いがしました。 ①あわてて火の元を確かめましたが、 火の気(注1)もありませんでした。窓が全部開いていて風が流れるので、匂いの元が分かりません。危険はなさそうなので、ひとまず安心して、脫水が終 わっているはずの洗濯物を干そうと思いました。ところが脫水 (注2)が途中で止まってしまっているのです。洗濯機の回りにこげ臭い匂いがしました。②原因は洗濯機でした。

              修理を頼んで分かったのですが、その洗濯機は問題になっている機種でした。ある年に作られた製品の一部の部品に欠陥があるとのことでした。メーカー側の対応は場合が③場合だけに実に丁寧でした。

              さっそく次の日、修理の人が來てくれました。二十代と五十代らしき二人の男の人で、言葉に素樸なお國なまり(注3)がありました。特に殘暑の厳しい日の 晝下がり(注4)、慣れぬ東京のしかも分かりにくい世田谷(注 5)を、地図を片手に迷い迷い來てくれたらしく、二人ともシャツに汗がしみ出していました。

              「本當にご迷惑をかけてしまって申し訳ありませんでした」と、二人はまるで自分たちが 悪いことでもしたかのように、④深々と頭を下げてから仕事にとりかかりました。途中、若いほうの人が、故障の原因だっ た部品を手に細かく説明してくれました。そして、他の個所も調べて、部品を交換してくれました。

              「私たち⑤今度のことで急に東京に呼ばれましたが、普段は工場で洗濯機作ってるんです。こんなにきれいに永いこと使ってもらってうれしいです。これでまた新品同様になりまし たから、⑥使ってやって下さい

              二人は洗濯機の外側を撫でるように布で拭きながらそう言って、帰っていきました。

              以來、洗濯機は前にもまして実に快調(注6)です。大事に使おうと思っています。

              (山內美郷『晝下がりのひとりごと』による)

              (注1)火の気:火のある気配

              (注2)脫水:水分を取り除くこと。洗濯機にこの機能がついている。

              (注3)お國なまり:出身地の言葉の特徴

              (注4)晝下がり:午後1時、午後2時のような午後の早い時間

              (注5)世田谷:東京の中の地域名の一つ

              (注6)快調:調子がいいようす

              問(1) ①あわててとあるが、なぜあわてたのか。

              1.「ドン」という音が聞こえたから。

              2.外は異常なさそうだったから。

              3.こげ臭い匂いがしたから。

              4.窓が全部開いていたから。

              問(2) ②原因とあるが、何の原因か。

              1.鈍い音とこげ臭い匂いがした原因

              2.窓が全部開いて風が流れていた原因

              3.この筆者がひとまず安心した原因

              4.ある年の製品に欠陥が生じた原因

              問(3) ③場合が場合だけにというのは、ここではどんなことを指すか。

              1.「ドン」という音とこげ臭い匂いがしたこと

              2.脫水が途中で終わってしまっていたこと

              3.ちょうどその機種が問題になっていたこと

              4.特に暑さの厳しい日の晝下がりだったこと

              問(4) ④深々と頭を下げてからとあるが、なぜ二人の男の人は深々と頭を下げたのか。

              1.道がよくわからず修理に來るのが遅くなってしまったから。

              2.迷惑をかけたことに直接責任があるように感じたから。

              3.洗濯機の故障の原因がまだよく分かっていなかったから。

              4.普段は工場で洗濯機を作っていて修理に慣れていないから。

              問(5)今度のこととあるが、何のことか。

              1.洗濯機の欠陥部品の交換をすること

              2.お客様へのサービスを體験すること

              3.欠陥部品を作らない技術を研修すること

              4.問題になっている機種の調査をすること

              問(6) ⑥使ってやって下さいという言い方に、二人の男の人のどんな気持ちが表れているか。

              1.お客様に大変迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ち

              2.機械である洗濯機を人間より下のものとみなしている気持ち

              3.新品同様にした洗濯機をお客様にプレゼントするような気持ち

              4.自分たちが作った洗濯機をこれからも大切にしてほしい気持ち

              問(7) 二人の男の人に対する筆者の印象を最も適切に表している文は、どれか。

              1.まじめだがもう少し要領が良い方がいいと思っている。

              2.洗濯機を新品同様に直してくれた技術に感心している。

              3.暑い日に遠くから修理に來たことを気の毒に思っている。

              4.二人の仕事ぶりに感謝し、謙虛さや溫かさを感じている。

              問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適當なものを1·2·3·4から一つ選びなさい。

              (1)

              百円玉の価値というものは、だれにとっても同じである。通常、ある人にとっては500円の価値を持っているのに、他の人にとっては20円の価値しか持たない百円玉は存在しない。だがここに、別の要素を加えると ①話は違ってくる。

              ②オリンピック記念硬貨というものが発行されたことがある。この記念硬貨も、自動販売機に投入すれば、やはり百円の価値しか持たない。私自身は古銭(注 1)の流通価格に関する知識を持たないが、しかしこれを コイン(注2)業者のところへ持っていくと150円で買ってくれたりする。コイン収集家なら、200円で譲ってくれと言うかもしれない。

              (井上夢人「ハイパーテキスト小説への期待」 『日本語學』1997年6月號による)

              (注1)古銭:昔のお金

              (注2)コイン:硬貨

              問(1) ①話は違ってくるとは、ここではどういうことか。

              1.百円玉が500円の価値を持つはずがないこと

              2.百円玉の価値が500円から20円にさがること

              3.百円玉の価値が100円ではなくなるということ

              4.百円玉が500円の価値を持つと使えなくなること

              問(2) ②オリンピック記念硬貨とあるが、これはもともといくらの硬貨か。

              1.100円

              2.150円

              3.200円

              4.500円

              (2)

              五十代から先の人生は、住まいなくしては語れない、見通しが立たない。

              「子どもがなんとかしてくれるだろう」

              「夫(あるいは妻)が考えていてくれるはず」

              これは、甘い入頼りだ。もっとひどいのになると、

              「國、行政がなんとかしてくれる」

              漠然と、 ( )と思っている人が意外と多い。しかし、そんな都合の

              いい話は、どこにも転がっていない。誰も、なにもしてはくれない。自分の住まいは、

              自分の生き方そのものなのだから、これは、自分で考えるしかないのだ。

              (佐橋慶女『気持ちよく生きる知的住居術』による)

              問(1) ( )に入る言い方として最も適當なものはどれか。

              1.自分だけでなんでもできる

              2.國、行政は自分と関係ない

              3.誰かがなんとかしてくれる

              4.誰かを頼ることはできない

              (3)

              香りや音楽から、ふと思い出がよみがえることがある。

              私は仕事でよくインドネシアへ出かける。飛行場に著くと、"ちょうじ"という植物 の甘い香料(注1)が入ったたばこの香りがする。街を歩いていても、この香りが満ちあふれている。だから、この香りは、私に「イ ンドネシアにきたのだなあ」という実感をあたえてくれる。このたばこの香りをローマ空港でかぎ、むしょうに(注2)インドネシアが戀しくなったことが あった。

              (田沼武能『未知の國 すばらしい人たち』による)

              (注1)香料:食べ物や化粧品などにいいにおいをつけるために入れるもの

              (注2)むしょうに:非常に、自分でもおさえられないくらいに

              問(1) 筆者はなぜローマでインドネシアが戀しくなったのか。

              1.仕事でよく行くインドネシアに思い出があるから

              2.インドネシアでよくかぐたばこの香りがしたから

              3.ローマにはインドネシアのたばこがないから

              4.両方の地域とも街に香りがあふれているから

              (4)

              自然を相手にしていると、私たちのように気が長くなります。あせっても、どうしようもない。ところがみなさんは気が短くなりましたね。環境をこわす側 も、逆に守る運動をする人たちも。自然が好きという、町 の人がふえましたが、それでも「自然を見 て」それだけでおしまい。自然の営み(注)がもつテンポとは全く縁のない接し方です。

              (吉良竜夫「余白を語る」1991年4月12日付朝日新聞夕刊による)

              (注)営み:活動

              問(1) 筆者がいちばん言いたいことは何か。

              1.自然を相手にしていると気が長くなることも短くなることもある。

              2.自然が好きで親しみたいという町の人が増えたことはいいことだ。

              3.気が短い人は自然を好きになったり守ったりすることができない。

              4.自然とつきあうには燗が自然環みに合わせな1ナればならない。

              (5)

              次のグラフは三大都市圏の人口が全國の入口に占める割合を表したものです。 3大都市圏の人口が全國の人口に占める割合

              (國勢社『日本のすがた1998』、『1997/98年版日本國勢図會』による)

              問(1) グラフの説明として正しいものを選びなさい。

              1.日本では、過去36年の間に都市の人口が増加した。1996年には、東京?大阪?名古屋を中心とする三大都市圏の人口が日本の人口に占める割合は23.7%と4分の1にもなっている。それは、1960年と比べ、約2倍とな っている。

              2.日本では、過去36年の問に都市の人口が増加した。1996年には、日本の全人口の40%以上が、東京?大阪?名古屋を中心とする三大都市圏に集中している。特に、東京を中心とした地域の人口の伸び率は大きく、 三大都市圏の中で最大である。

              3.日本では、過去36年の問に都市の人口が増加してはいるが、どの都市も同じというわけではない。東京?大阪?名古屋を中心とする三大都市圏の中でも、全人口に占める割合が10%以上減っている都市もある。

              4.日本では、過去36年の間に都市の人口が増加してきた。中でも東京を中心とする都市圏の人口の伸び率は他と比べて大きく、その人口の伸び率は、大阪と名古屋を合わせた地域の伸び率と同じぐらいである。

              (6)

              下のAからDは、それぞれア、イ、ウ、エのどこかに入る文です。

              そういう考え方を一一言でいうと、 「ユーザー(注1)中心のインタフェース(注2)」。 このキーワード(注3)を使えば、 これを無視するメーカーや技術者は笑いモノになる。

              そういう考え方を一言でいうと、

              「ユーザー(注1)中心のインタフェース(注2)」。

              このキーワード(注3)を使えば、

              これを無視するメーカーや技術者は笑いモノになる。

              A 使いにくい、わかりにくいというのは技術がわるい、使いやすくするのが 技術の責任だ。

              B 技術者たちがすべて支援(注4)すると稱してあれこれ複雑なシステムを導入する。

              C 「こんなことができますよ、あんなこともできるようにしておきました、 どんどん使ってください」という。 D 彼らが去ってしまうと、さあ大変、かんたんなことのはずなのに、さっぱりわからない。

              (佐伯絆『新コンピュータと教育』による)

              (注1)ユーザー:使う人

              (注2)インタフェース:人間が容易にコンピュータを使えるようにするための仕組み

              (注3)キーワード:問題の解決方法を示す重要なことば

              (注4)支援する:力を貸して助ける

              問(1) 正しい組み合わせのものを選びなさい。

              1.ア:B イ:D ウ:A エ:C

              2.ア:B イ:C ウ:D エ:A

              3.ア:C イ:B ウ:A エ:D

              4.ア:C イ:Aウ:D エ:B

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